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Totte | マドリード市役所から100億円のほっこりレター


Hola, プロカメラマン予約『Totte』のスペインブログです。

今日はマドリードの生活のことを少しご紹介します。

先日、マドリード市の紋章が入った黄色い封筒が届いたので、なんだろうと開いてみると、ざっくりこんな内容でした:

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マドリード市民の皆さま

本年で4回目の『1億ユーロ(130億円相当)の市の参加型予算』の使い道を一緒に考えましょう。

皆さまの(公共の)アイディアをぜひ教えてください。もし、あなたのアイディアが市民の投票で上位になった場合は、この1億ユーロファンドから実現します。
(スペイン語の原文は本記事の一番下にあります)
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▽こんな派手な封筒です。

Totte | マドリード市役所から100億円のほっこりレター

マドリード市の特設サイト『Decide Madrid』(あなたが決めよう、マドリード!)では、既に市民からのアイディアの募集が開始されていました。

▽スケジュールは、年明けの1月6日まで提案の募集を受け付けていて、それから選考に入り2019年6月に市民投票がある予定。

Totte | マドリード市役所から100億円のほっこりレター

この市からのお手紙を読んで、一言で『すばらしい』と思います。

私事、学校を卒業後はロンドンと東京と(現カルメナ市長前の)マドリードで会社勤めの市民として過ごしましたが、どの市役所からもこんな内容の郵便を受け取った覚えはないです。

スタートアップをはじめると、大きな投資グループが100M規模のファンドを立ち上げたとか、あまり実感のわかない数字をニュースで見かけますが、それと同等の予算が市民のエンゲージメント(civic engagement)のためだけに確保されているんです。

この 100億円相当の “市民 x 参加型ファンド”は今のマドリード市長のマヌエラ・カルメナ(Manuela Carmena)さんが2015年に就任されてからはじまったプログラムだそう。

そんなテレビでよくみかけるカルメナ市長といえば、スペインでも有名な市民型の元弁護士&判事。市長就任以降も「市民の参加」(Participación ciudadana)を大切なテーマにしているんです。

この手紙を読んだ後に学生の頃に読んだ Hobbes’s Leviathanの Social Contract Theoryから Robert Putnamの Social Capitalを思い出しました。

うろ覚えだけど、Putnamって長い月日をかけてイタリアで地方行政に対する信頼度やレスポンスタイムなどの効率を測って、その土地の市民と行政での信頼性(confidence level)、市民間のネットワーク& 規範の強さ(strengths of networks & civic norms)を視てたんだっけ。

ここでマドリードがおもしろいと思ったのが両面から:

#1 市役所→市民へ
市役所が市民とこんなにもダイレクトにコミュニケーションをとろうとする姿勢はとてもボールドだと思いました。

74歳になってもバリバリpartipatoryなポリシーを打ち出すことを恐れないカルメナ市長は個人的には世界でも最も尊敬されている市長の一人だと思います。

▽スペイン語ですが、スペインの新聞社 El Paísが最近行った『カルメナ市長と10枚の写真』のインタビューでもカルメナさんの生い立ちから変わらないフランクな人柄が見えます。

別件ですが、市長ってinterestingな政治家が多いような気がします。Mandateの大きさなのか、州・知事より inner cityだと(その街にフィットして+変動する定義の)progressive-nessが受け入れられやすいのか。

#2 市民から市役所へ
マドリードの人(madrileños)は大好きなところがいっぱいある人たちなのですが、たぶん一番好きなところが...

とにかくなんでも参加したがるところです。

だって、みんなどんなアイディアを提案してるんだろうと市役所のサイトみてみたら...

Totte | マドリード市役所から100億円のほっこりレター

△すでにマドリードの地図が埋まるぐらい提案されてた!!みんな意識たっけー(笑)

もう、この街、善良な市民(=civic participation)のレベル高すぎ

Te quiero, Madrid.

それではまた次回、hasta luego!
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▽こちらがその市役所からの手紙の原文です
Estimada ciudadana, estimado ciudadano

La cuarta edición de los presupuestos participativos del Ayuntamiento de Madrid ha empezado y queremos invitarte a participar. Los presupuestos participativos son un proceso por el que la ciudadanía decide de manera directa a que destinar 100 millones de euros del presupuesto municipal.

Si tienes una idea para el destino de esos 100 millones de euros, preséntala a través de decidemadrid.es. Si tu idea está entre las más votadas, el Ayuntamiento la llevará a cabo.

Un buen número de actuaciones propuestas y votadas por la madrileñas y madrileños en ediciones anteriores son ya una realidad en toda la ciudad. Son 87 proyectos como parques infantiles, ludotecas para familias, una nueva red de puntos limpios, un circuito para bicicletas BMX o 90 nuevas instalaciones de energía solar en edificios municipales, entre otros.

Además, 36 están a punto de finalizarse y 159 se están tramitando. Puedes consultar el estado de desarrollo de los proyectos en decidemadrid.es

Con esta carta te invitamos a participar en la nueva edición de un proceso de participación ciudadana que ya es un tradición en el funcionamiento de Madrid. Hazlo a partir de este momento en la web decidemadrid.es, en las Oficinas de Atención a la Ciudadanía o acercandote al Foro Local de tu distrito. Si necesitas mas informacion, consulta en decidemadrid.es o llama al 010.

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